『最新医学で一番正しい アトピーの治し方』を読んで

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私のアトピーを振り返る

アトピーは本当に本当に人それぞれ症状が違って、私の場合は頭皮から足の裏まで文字通り全身に出ています。手の甲や足の甲に出るようになったのは成人してから、指に出るようになったのはここ数年です。ちなみに妊娠中は成人後過去最高に調子がよかった10ヶ月でした。

アトピーが大悪化して入院したのが22歳の誕生日前日。足の皮膚は象のようになり曲げ伸ばしできず一時は歩けなくなり院内を車椅子で移動してました。単なるアトピーでそんなことある?と自分の体に何が起きたのかわからず。そして銀歯によるアレルギーが発覚。退院したあとも良くなったり悪くなったりしながら数年はそこに通ってました。

アトピーで悩んでいる方へ、光線療法のすすめ。
【この記事は治療前治療後の画像がありますので注意してください】 今まで何本のクリーム、薬を使ってきたかわかりません。 この写真のカレ...

この記事に写真を載せてますが、この写真の「治療前」も私のアトピー人生の中ではかなり良いほうです。

この本にも書かれている紫外線治療に出会ってから劇的に良くなったものの、たいして薬も塗れない今はまた悪化しています。時間ができて久しぶりに行けばもっと頻繁に来いと怒られるし、お金払って怒られに行きたくないのでまた足が遠のく…今後どうしようかなと思っていたところにこの本が発売となりました。

Kindleで読みましたが、すごいボリュームです。

この本が他の本と違うところ

いろんなアトピー本を読んできた私ですが、序章で過去の患者に謝っているという内容は初めてでした。こんなに書き手である医師の気持ちがわかる本は今までになかったと思います。当たり前の事なんですが「あの医師もこの医師も人なんだ」と思えます。だからこそ、医師によって言うことが違うことや、「アトピーは治りません」と言う医師や、患者を叱り飛ばす医師のことも「なるほどなあ」と思えました。

あと、製薬会社から講演料や研究費を受け取っているため利益相反のおことわりも書かれていてちゃんとしてるなあという印象を受けました。当然のことなんですけど、あんまり書かれているのを見たことがないような。

また、具体的な薬剤名に触れていて、色んなエビデンスや新しい治療法、今後登場する新薬、生活習慣などに言及されているものもなかったと思います。特にデュピクセントが高価なのは知っていたけど、具体的に1回いくらになるのかということ、注意すべき副作用があること。これらのことが書いてあったおかげで、大塚先生が誠実な医師なのだとより感じました。だからこそ思うのは、表紙に書かれているとおり「最初にこの本を読んだほうがいい」ということです。

読んでみて私がすぐできそうなこと

冒頭には、どんなアトピー患者も「保湿するだけできれいな肌をキープできる状態になること」というのがこの本の目指す先だと書かれています。

第2章には「金属アレルギー」とアトピーの関係が書かれていましたが、ニッケルとクロムにアレルギーのある私。豆もチョコレートもチーズも好物なので、ちょっと控えようかな…と思いました。確かにチョコレートは金属アレルギーとの関係を聞いたことがあったけど全然意識してませんでした。

第6章にあった抗アレルギー剤については、私の場合ほとんど「眠くならないし効いてる感じもない」ので飲むだけ内臓に負担がかかるのでは?と思ってました。体感でよく効くポララミンは眠くなりすぎて育児に支障が出るので今は飲めません…。息子も卒乳したことだし、とりあえずはずっと飲んでたアレロックを再開してもいいのかなと思います。

あと、大塚先生自身が軽度の白内障だと書かれていたのが衝撃でした。私も白内障の可能性を眼科で指摘されたことがありましたが、視力も下がってないしと気にも留めてなかったんです。最近は顔を掻くことも多いし視力が低下してきて不安があったので、眼科で白内障検査の予約をしました。

最後に

ステロイドは長期間使いすぎて効かなくなっている感じがあります。色素脱失も沈着もあり、一生このままなのかなと思うことも…。

民間療法のエビデンス、最新の治療法、生活習慣…30年以上アトピーと付き合っている私でも、治療に前向きになれたというか読むのに遅くないなと思った本でした。白内障検査の予約をしたのも、個人的には大きく前進!という感じです。

とりあえず担当医の退職後しばらく行っていなかった皮膚科に行ってこようと思います。新しい先生には怒られるかもしれないけど。

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