私は左利きなのですが、世の中左利きが暮らしにくいようにできていますよね。
と言っても右利きの方にはよくわからないと思うので、ちょっと考えてみました。
左利きのデメリット? 左手では使いづらいものがたくさんある!
自動改札機
通勤・通学されている方ならおそらくよく使うであろう自動改札機は、切符を入れるところもIC乗車券をタッチするところも右側についています。
私は高校で電車通学になったのですが、当然左手ではうまく定期や切符を入れられず右手で入れる練習をしました。
自動販売機
硬貨や紙幣の投入口はどこにありますか?そう、右側なんです…小学生のときに初めて使って、硬貨を地面に落としたことを今でも覚えています。
今となってはよく使うので右手で硬貨を入れることもへっちゃらです。
固定電話
黒電話では全然気にしなかったのですが、家の電話機が新しくなってから違和感を覚えました。なぜ受話器が左側なのか。
私が会社で電話を使うときの動作は「左で受話器をとり、右でダイヤルし、受話器を右手に持ち替え、左手でペンを持ってメモをとる」です。もう慣れました。
はさみ
左利き用のはさみは存在しますが、高価で取扱店が限られているという問題があります。
そればかりでなく、右利き用のはさみを左手で使い続けた結果、刃のかみあわせがずれていくためか左利き用のはさみも使いづらくなるというオチが待っています。
ドアノブ
ドアノブは「左手で右に向かって回しにくい」という事実があります。最近はノブよりもレバーが増えたのでそこまで苦労することはなくなりましたが。
こればかりは左利きになった気持ちでやってみてくださいとしか言えないですが、間違いなくイライラすると思います。
万年筆
はさみと万年筆は左利きに使いにくい文具の代表格です。左利き用の万年筆も売られていますが、あまり数が多くないのと取り扱っていないお店もあります。初めて万年筆を使った日は、力の加減がわからずペン先で紙を破きました。
和式トイレのレバー
これも最近では減ってきましたが、右側にあって左手で操作しにくいものですよね。という話をしたら「和式のレバーって足使わない?」と言われたことがあります。足ですか!?それはちょっと置いときましょう。
レードル(スープ用のおたま)
ファミレスのスープバーにあるアレです。左手で使うとかなりの確率でだばーっとこぼします。
最近知ったのですが、左利き用もあるらしいです。個人的にはしずくが両方についていれば解決するのになと思います。
時計のリュウズ
利き手と反対の手に時計をつける方が多いと思うのですが、時計のリュウズって時計に向かって右側についていますよね。
左利きの人が右手に時計をつけると、左手ではリュウズを回しにくいです。また、つける位置によってはリュウズが当たった跡が腕につくこともあります。
そもそも字が書きづらい
左利きはそもそも「押して書く」という傾向のために字が書きづらく、特にボールペンのインクがよく出なくなります。ペンが左に傾いた状態では、ペン先が引っかかってかすれるからのようです。
また、書いた文字が自分の手で隠れてしまうため、まっすぐに書けなかったりインクが手について紙も汚くなってしまったりします。
上記の理由から、左利きは雑だとか勉強ができないとか思う人もいるようです。
ではメリットはあるのか?
縦書きで手が汚れない
国語の授業では、ノートも手も汚すことなく授業を受けられたんですよね。縦書きは左利きに許された文字の書き方なのかと思っていたくらいです。
国語科の教員だったので当然縦書きで板書をしていましたが、いまだに手紙は縦書きで書くことが多いです。
わりと右手も使える
学生の頃、球技の授業で左手の薬指を骨折したことがあります。
ギプスをした状態の左手より、使い慣れない右手のほうが字が綺麗だったことがショックでした…。いまだにお箸以外はだいたい右手でも使えます。
ギターやベースは有利?
私は高校からベースを始めましたが、学校に左利き用の楽器がなかったので右利き用のベースで練習し、購入したのも右利き用のものです。
利き手のほうが早く動くからか、運指の練習で困ったことはありませんでした。ただし右手(ピッキング)の練習では最初結構つまずきました。
鏡文字を書く一発芸ができる!
これは塾講師時代のネタなんですが、黒板に鏡文字を書いて生徒の心を掴むということをしていました。
私の場合は普通に文字を書くのと同じ速さで鏡文字が書けるので、「なんだか先生の板書おかしいぞ?」と思わせて、書き終わってからカーテンを開け、窓に反射した黒板を見て「すげー!!」となるわけです。
最後に:左利きは悪ではない
左利きは身体障害のひとつと考えられていたこともありました。上記のような不便さから、矯正しようとする人がいるのも頷けます。でも、左利きは悪いことではありません。
私の周りで左利きを矯正させられた人の中には、吃音症(言葉が円滑に話せない症状)になったという人が結構いました。左手を使うと叱られたり叩かれたりしたことのストレスによると考えられています。
文化によっては左手を使ってはいけないという習慣もあるため、使い分けられることが一番良いですね。